カタログコード: T90028-9206
1991年10月に行われた第29回 東京モーターショー 1991にトヨタ自動車が参考出品した高規格救急車トヨタアンビュランスの披露から7カ月というスピーディーな展開で初代ハイメディックが発売されました。
大変画期的な内容で開発販売された国産高規格救急車でした。
中でも代表的な変更は120mm 拡大された全幅、前後輪のトレッドもそれぞれ105mm拡大されたワイドボディーに1998年8月にS130系V8クラウンや初代セルシオに搭載された1UZ-FEエンジンを搭載したある意味ハイエースの歴史上最強のモデルです。 このハイメディックに搭載された1UZ-FEは救急車の運転特性に合わせより低回転で性能を発揮するよう220ps/4,800rpm、34.0kg·m/4,000rpmに調整されていました。
発売当初は2WDモデルので展開し、B2型トヨタ救急車の届出型式であるT-RZH133Sをも種車として改造した車両として扱われT-RZH133S改として改造届を必要をしていました。
また、当時の自動車電話通信網やその通信機器の発達により救急車内からの様々な医療データーを病院などに電送するためのシステムも研究され搭載の準備をされていましたが実際にはあまり運用されていなかったと思われます。
それでも当時はルーフの消防波用アンテナ以外に自動車電話のルーフトップアンテナを2台設置している個体も数多く見受けられました。
無線用アンテナ取り付け基台とその点検口カバーが天井中央に用意されていましたが天井はFRP性なのでノンラジアルタイプでないアンテナを設置する場合はベットラジアルを追加している固体もありました。 また、地上高を押さえる目的でルーフトップは使用せずレインガーターに基台を取り付けるケースも都市部では散見されました。