199408 H132トヨタ救急車ハイメディック

カタログコード: T90020-9408

トヨタ初の高規格救急車であるハイメディックのマイナーチェンジ後のカタログです。

これまではT-RZH133S改として標準ボディーのトヨタ救急車の届出型式のまま改造届を必要をしていましたが、このマイナーチェンジによりZ-UHZ132Sの新型車届出型式が与えられました。 前期モデルは2WDモデルのみでしたが市場の要求に応えて2WDの標準仕様に4WD機構を架装しZ-UHZ132S改としてカタログモデルとして併売されました。 4WDモデルは改造届が必要です。

また、このマイナーチェンジで運転席・隊長席のワンタッチ式パワーウインドウとアームレストの追加、安全装備として4輪ABS、バックドア停止表示灯、キー抜き忘れ防止ワーニング、スライドドア窓が固定式(いわゆるはめ殺し)から両開き、リアクォーターガラスも固定式らから後半片開き式に変更され利便性が高まりました。

一方で乗車定員は8人から7人に減員された。 理由は患者室の横向き4人掛けシートを救急隊員の安全性と快適性を考慮し3点式シートベルト付き前向きシート1名と横向き2人の3名掛けに変更された。 勿論前向きシートの背もたれを倒すと前期モデル同様フルフラットになりサブストレッチャーの搭載が可能。 前側のスチールアシストバーは前向きシートと入れ替わり、後端にあったアシストパイプはハンドルは前期モデルの4人掛けシートにあった、試作車と同様の座面真ん中に横一線にあるステッチは省略された。

隊長席のシートスライド量が150mmから120mmに。

これまで標準装備であった運転室用電話ハンドセットと患者室用電話(ハンドセット。コードレス)がオプション扱いに変更。 サイレンアンプのレスオプション新設。 ステアリングは前期型のデザインからエアバック内臓タイプと同様の後期型デザインでエアバックレスのステアリングに変更されました。

外装では、大型アウターミラーが特別仕様の白塗装のカラードタイプから標準のメッキタイプに変更。 バックドアのひねるとさらにドアが高く上がる2段開きダンパーの設定が無くなり通常の1段ダンパーに。

2WDモデルのタイヤサイズはコミュータ同様195R15-8PRLTから195/70R15 LTに変更され、同時にセンターキャップをホイールナットがメッキから黒塗装タイプに変更されました。 これに伴い2WDモデルの最低地上高も180mmから175mmに。

2年の間に不要な装備の省略と必要な仕様への変更、またベース車両の仕様変更や安全装備の充実などが図られた正統進化のマイナーチェンジです。

当時の東京地区車輌本体価格が
ガソリン(2WD/AT) 16,100,0000円
ガソリン(4WD/AT) 16,610,000円
でした。
(医療器具は含んでいません)
ちなみに、医療機器を含むと
28,500,000円程になります。

1994年当時の販売促進用のチラシです。

「この数字が、この装備群が救急車の新しい常識です。」

1991年のモーターショーでの参考出品に起源するハイメディック。

トヨタ アンビュランス 参考出品車 (199110)

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